通信くさぶえ 374号

初霜が降りました。

 先週10月16日(木)に初霜が降りました。今年は平年並みの時期に初霜となり、早く霜が降りる年はサツマイモの収穫などに追われてしまいますが、今年は余裕を持って作業が出来ています。

News374
マルチを張った4畝がタマネギの畑です。マルチの中央にあるのがパイプです。

 周りの木々も少しずつ色付き始めています。山のキノコもいろいろと出てきていて、先週はムラサキシメジやクリタケ、ハナイグチを採りました。山のきのこ採りは秋の楽しみの一つです。

 ちょうど今はタマネギの植え付けの時期です。今年は8月のお盆頃にハウス内に種を播いて育苗してきましたが、これまでにない、いい苗が育ちました。それでも少し苗を買い足しましたが、今年は約4,500本を植え付ける予定です。

 タマネギは冬の寒さでなかなか栽培が難しいのですが、昨年は一部のタマネギでマルチを張った上にハウス用のパイプを置いて、マルチが冬風ではがれないように試したところ、そこのタマネギが良く出来たので、今年は全面にパイプを置いてみました。置いたパイプの全長は170m以上になります。来年はもう少したくさんのタマネギをお届け出来れば、と願っています。

またか・・・冷凍インゲン事件について・・・

 「またか・・・」、中国から輸入した冷凍インゲンから基準の三万倍を超す有機リン系の殺虫剤ジクロルボスが検出された事件の率直な感想です。中国産の輸入ギョーザでの農薬混入問題や汚染米の転売問題、メラミン混入食品など、食の安全が問われる問題が相次いで起きています。

 これらの事件に対しては様々な意見があると思いますが、その根本としては「自分の国で作れるものは作り、自給をする」ということが大事なことなんじゃないかな、と感じています。くさぶえ農園も微力ながらその一端を担えれば、と願っています。

 冷凍インゲン事件の報道を見ていて驚いたことがあります。それは、インゲンの収穫日です。問題のインゲンは2007年8月に黒龍江省で収穫・冷凍されたものだそうです。それを2008年7月に山東省で袋詰めされ日本に輸出されました。もちろん、ジクロルボスが混入していたことの方が問題なのは明らかですが、1年前に収穫・冷凍されたということについては何も問題視されないところをみると、通常行われているということなのでしょうか。そのことにびっくりしてしまいました。

有坂さんの卵について・・・

 前回の通信に有坂さんの卵の再開のお知らせを書きましたが、そのすぐ後に産卵数が急に落ちてしまったそうです。いつもなら夏に落ちた産卵数が、秋に回復してきて、冬場にまた減ってくるようですが、今年は秋の産卵数の回復がないまま落ち込んでいってしまったということです。これからは余裕のある時に卵をこちらのお客様にまわしてもらうことになりそうです。毎回お届けできずに申し訳ありません。